【一分でわかる】ビットコインなど仮想通貨の正体、「ブロックチェーン」とは?
仮想通貨の取引をしている人でも、「ブロックチェーン」技術を理解している人はあまりいないのではないでしょうか。
ここでは、いまさら聞きにくい
「ブロックチェーンって何?」
「ブロックチェーンがないと何が困るの?」
「ブロックチェーンは安全だと言われてるけど、どうして?」
といった疑問に答えていきます。
ブロックチェーンとは?
ズバリ、ブロックチェーンとは、「嘘をつく人が混じっていたとしても、正しい情報が全員に伝わるような通信技術」のことです。
ビットコインのような仮想通貨の場合、この「正しく伝えたい情報」とは、ズバリ「誰がコインをいくら持っているのか」という情報です。この情報さえ常に正しく保たれていれば、ビットコインを安心して取引に使うことができます。自分が持ってるコインがエラーで消えてしまうような仮想通貨は誰も使いたくないですよね。
下の図で「嘘をつく人がいても正しい情報が伝わる」というイメージがつかめると思います。
ブロックチェーンの原理はコンビニの列と同じです。上の図では、すでに並んでいる列Aに割り込もうとして、ズルい人Bが列の途中に並び始めました。
みなさんならこの状況でAとBどちらの列に並びますか?
おそらく長い列Aですよね。なぜでしょう?それはB以外のほとんどの人がAの方を正しい列だと思っているのに対して、Bの列を作ろうとしているのはB一人しかいないからです。
Bと一緒に割り込もうとすれば、Aに並んでいる大勢の人が黙ってはいないでしょう。多数決により、Bの割り込みが失敗するのは目に見えています。
このように、長い列(チェーン)を信用することで、嘘の情報(B)を排除するのがブロックチェーンのしくみです。
具体例:なぜビットコインは安全か?
ビットコインの場合は、以下の図ように、人の列(チェーン)でなく、コンピューターのチェーンになります。
本当のチェーンAに並ぶコンピュータは、コインの持ち主はAだと記録しています。ハッカーが別のコンピュータBを使ってこのコインを奪おうとしても、ハッカーはチェーンAが伸びるよりも速くBのチェーンを長く伸ばさなくてはなりません。多数決で勝つためには、ハッカーはチェーンAよりも多くのコンピュータを用意する必要があります。
このように、ブロックチェーンを使うとハッカーにとってコインを奪うのが難しくなるので、「誰がコインをいくら持っているのか」という情報を正しく全員に伝えることができるのです。
いかがでしたか?仮想通貨の仕組みについて、少しでもわかった気になっていただけたでしょうか。
仮想通貨の将来は?
実はイーサリアムなど、ビットコインよりも新しい仮想通貨では、ブロックチェーンをさらに進化させた技術を使っています。こちらについてもわかりやすくまとめた記事があるので、良ければ一緒にご覧ください。