papapa’s diary ~人工知能研究者の楽しい生活~

パリのソルボンヌ大学でAI(人工知能)の研究をしています。AIビジネスを検討中の起業家の方や、AIエンジニアへの転職を考えている方向けにAIの将来動向、トレンド情報をわかりやすく発信しています。

バカンスシーズンの穴場

バカンスシーズンのパリは旅行者で溢れているため、郊外の川に釣りに出かけた。そしたら突如、小麦畑のど真ん中に観覧車が現れ、娘がサイレンと化したため、もはや入園するほかなかった。

 

一人13EURで全遊具を乗り放題とは、シンプルかつ絶妙な値段設定に感心させられる遊園地である。それほど混雑もしておらず、この時期の穴場かもしれない。娘が運転する車に乗せてもらうなど、人生を早送りしたような体験を味わった。

 

しかし中でも最も自分を惹きつけたのは、人生初のフリーフォールだった。なぜだかわからない…しかしくりかえし何度も何度も落下した。

 

子供の頃、あんなにも恐れていた無重力状態が、こんなにもクセになるものだとは思わなかった。しかしよくよく考えてみれば、乳児期に刻み込まれた記憶(高い高いからのフリーフォール)を呼び覚まされたような、本能にも似た既視感を否定できない…。

 

好きなものは落下です、と自己紹介および履歴書を修正する必要があるのかもしれない。

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パリを詠む

けふの短歌

これやこの1も2もなくサンポール
知るも知らぬもひとかけみこすり


「これがあの、とにかくサンポール教会であるのだなあ。
知っている人も知らない人も、一かけ三こすりでキレイになるという、あの。」

パリはもう落葉が始まっており、まだ7月だというのにすでに秋の趣である。冬が怖い。

 

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フランスのバカンスシーズンとシチリア

フランスはもう9月までバカンスに入ってしまった。

 

大学の図書館や事務は閉まっているし、教授も羽が生えたようにどこかへ飛んでいってしまい、9月までは遊び呆けて帰ってこない。

 

ウワサには聞いていたが、ほんとに働かないんだな…。

 

自分も9月までは進捗をあきらめた。大学にいても仕方ないので、家族を連れてシチリアの学会に来ている。

 

とにかく日差しが強くて暑い。わざわざ夏に来るところじゃない気もするが、会場なので致し方ない。ポルポのスタンドのように影から影へと移動している。

 

ヨーロッパにしては食べ物が安くて美味しいと思う。シチリアがそうなのか、イタリア全体がそうなのか。ここにいる間は日本食なしでも大丈夫そうだ。

 

それにしても今シチリアは稼ぎ時だからか、皆仕事をしているじゃないか。フランス人が遊んでいる間にイタリア人が働いているというのはどうにも違和感をぬぐえない…。

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初心者向け外国語練習のコツ

いつも行っている日仏言語交換会がマンネリ化してきたので、色んな国まぜこぜフランス語交流会に参加してみた。パリのパリピ(PPP)の巣窟みたいなイメージがあるので、これまで敬遠していたのだが、意外とそっちのが面白かった。

 

会話はおよそ以下のようなたわいもないものである。

 

「はじめまして。日本から来ました。」
「はじめまして!私はサンフランシスコから来たのよ!!サンフランシスコよりもパリが大好きで、年に2回、毎回一ヶ月滞在してるの!!!もう定年して仕事はしていないのよ!!!!」
「…なんでパリに引っ越さないんですか?」
「…」
「ハッハッハ(×2)」

 

それはともかく、なぜこちらの会のほうが面白いのかと考えてみたが、日仏だとネイティブ率が約50%なのに対し、国際だとネイティブ率がぐっと下がるからだと思う。

 

自分のようなフランス語初心者が最も避けなければならないのは、フランス語ネイティブ同士の光速会話に挟まれて固まることだ。話題すら聞き取れない状況にはまってしまうと、もうどうしようもない。それは時間の無駄だと思う。

 

空気を読まずに「えー☆なになにー?なんの話してるのー?全然わかんないから教えて☆」と会話にダイブしていける超人心臓の持ち主なら話は別だが、シャイな我々には次に生まれ変わるまでは無理だろう。

 

初心者のうちはネイティブ率は低めに押さえて、聞き取りやすいノンネイティブのスローな会話で練習するのもいいと思う。

 

写真はハトが近すぎるのでフーフーして何とかしようと必死なキリストさんと、それを窓からフーフーして押し返すおっさん@ルーブル。頭をなでつなでられつしている2人のおっさんの関係性も気になる所ではある。

 

 

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【一分でわかる】ビットコインなど仮想通貨の正体、「ブロックチェーン」とは?

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仮想通貨の取引をしている人でも、「ブロックチェーン」技術を理解している人はあまりいないのではないでしょうか。

 

ここでは、いまさら聞きにくい


「ブロックチェーンって何?」
「ブロックチェーンがないと何が困るの?」
「ブロックチェーンは安全だと言われてるけど、どうして?」


といった疑問に答えていきます。

 

ブロックチェーンとは?

ズバリ、ブロックチェーンとは、「嘘をつく人が混じっていたとしても、正しい情報が全員に伝わるような通信技術」のことです。

 

ビットコインのような仮想通貨の場合、この「正しく伝えたい情報」とは、ズバリ「誰がコインをいくら持っているのか」という情報です。この情報さえ常に正しく保たれていれば、ビットコインを安心して取引に使うことができます。自分が持ってるコインがエラーで消えてしまうような仮想通貨は誰も使いたくないですよね。

 

下の図で「嘘をつく人がいても正しい情報が伝わる」というイメージがつかめると思います。

 

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ブロックチェーンの原理はコンビニの列と同じです。上の図では、すでに並んでいる列Aに割り込もうとして、ズルい人Bが列の途中に並び始めました。

 

みなさんならこの状況でAとBどちらの列に並びますか?

 

おそらく長い列Aですよね。なぜでしょう?それはB以外のほとんどの人がAの方を正しい列だと思っているのに対して、Bの列を作ろうとしているのはB一人しかいないからです。

 

Bと一緒に割り込もうとすれば、Aに並んでいる大勢の人が黙ってはいないでしょう。多数決により、Bの割り込みが失敗するのは目に見えています。

 

このように、長い列(チェーン)を信用することで、嘘の情報(B)を排除するのがブロックチェーンのしくみです。

 

具体例:なぜビットコインは安全か?

 

ビットコインの場合は、以下の図ように、人の列(チェーン)でなく、コンピューターのチェーンになります。

 

 

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本当のチェーンAに並ぶコンピュータは、コインの持ち主はAだと記録しています。ハッカーが別のコンピュータBを使ってこのコインを奪おうとしても、ハッカーはチェーンAが伸びるよりも速くBのチェーンを長く伸ばさなくてはなりません。多数決で勝つためには、ハッカーはチェーンAよりも多くのコンピュータを用意する必要があります。

 

このように、ブロックチェーンを使うとハッカーにとってコインを奪うのが難しくなるので、「誰がコインをいくら持っているのか」という情報を正しく全員に伝えることができるのです。

 

いかがでしたか?仮想通貨の仕組みについて、少しでもわかった気になっていただけたでしょうか。

 

仮想通貨の将来は?

 

実はイーサリアムなど、ビットコインよりも新しい仮想通貨では、ブロックチェーンをさらに進化させた技術を使っています。こちらについてもわかりやすくまとめた記事があるので、良ければ一緒にご覧ください。

 

www.parispapa.work

 

ホリエモンにもらったアドバイス

自分が研究してる人工知能技術を使ってお金もうけできないかな~?などと邪なことを考えている。

 

先日、ちょうどパリでホリエモン祭が開催されたので、これはちょうど良い、と思って参加してきた。なにかビヂネスのヒントがつかめるかもしれないぞ…。

 

祭自体はトークショーのような感じだったのだが、夜はフレンチレストランで食事会が催された。そこでホリエモン本人と少し話をするチャンスがあったので、研究内容を軽く説明し、これをお金にする方法がよくわかりません、とストレートに聞いてみた。

 

結果、かなり親切にアドバイスしてもらえた。具体的には以下の2点。

 

1.既に事業で成功したエンジニアである中島聡さんのメルマガを参考にしてはどうか


2.今進めてるハコボットプロジェクトが関係ありそうだから、一度見学してみてはどうか

 

どっちもすぐできそうだ…。2は日本に一時帰国しなければならないが、ついでにラーメン食べてこようかな。

 

動画は地鶏の上にトリュフを削ってくれているホリエモン。

 

 

「人工知能を研究しています」という自己紹介

初めての人と会う機会が多いので、よく自己紹介をする。ゲーム理論の研究をしていますとか、数学をやってますとか説明しても、「ははあ…」という感じの反応しかなく、まるで張り合いがない。しかし先日、いいかげん説明がめんどうくさくなったので、「人工知能の研究をしています」と口にしたところ、思いのほか食いつきが良かった。

 

自分からするとこれほど雑な自己紹介もないのだが、話は通じるし、色々質問されたりするので気分もいい。人工知能という話題がこれほど一般受けするとは知らなかった。

 

写真はロンドンの地下鉄で見かけた広告。どこの国でも似たような社会的圧力があるんだな…。だから海外に行く、という人もいるのかも。でもどの国に行っても同じなんだけどな。自分が写真を撮っていたら、それを見ていた隣の30代くらいのおねえさんも一生懸命写真を撮りはじめた。

 

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