papapa’s diary ~人工知能研究者の楽しい生活~

パリのソルボンヌ大学でAI(人工知能)の研究をしています。AIビジネスを検討中の起業家の方や、AIエンジニアへの転職を考えている方向けにAIの将来動向、トレンド情報をわかりやすく発信しています。

【1分でわかる】仮想通貨の将来を決める進化したブロックチェーン技術、「スマートコントラクト」とは?

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仮想通貨について調べたことがある人でしたら、「スマートコントラクト」という言葉を目にしたことがあるのではないでしょうか。

 

ここでは、スマートコントラクトって何?ブロックチェーンとどういう関係があるの?という質問に答えていきます。日本ではまだあまり知られていないのではないでしょうか?

 

 

スマートコントラクトとは?

 

結論から言いますと、従来のブロックチェーンが仮想通貨を実現する技術なのに対し、スマートコントラクトは支払い方法である仮想通貨だけでなく、商品であるサービスプログラムの配信までセットで実現する技術です。

 

今後はサービスをスマートコントラクトで配信し、支払いを仮想通貨で行うというビジネスが増えていくと考えられます。

 

以下ではスマートコントラクトとは何か、仮想通貨(従来のブロックチェーン)とどういう関係があるのか、についてカンタンに説明しています。(まずブロックチェーンについて知りたい、という方はこちらの記事をどうぞ。)

 

ブロックチェーンとスマートコントラクトの違いは?

 

スマートコントラクトと従来のブロックチェーンとの違いを示したのが以下の図です。

 

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見ての通り、従来のブロックチェーンでやり取りできるのは仮想通貨の取引データだけです。一方、スマートコントラクトは仮想通貨のデータに加えて、サービスプログラム(音楽やゲームなど)もやり取りすることが可能です。

 

事業者にとってはわざわざサービス配信の仕組みを別に作らなくてもスマートコントラクトの機能を利用するだけでビジネスが始められるので、コスト削減につながります。しかもスマートコントラクトの仕組みはブロックチェーンを基礎にしているので、ブロックチェーンの安全性などのメリットがそのまま受け継がれます。

 

具体例

 

より具体的に言うと、ビットコインが従来のブロックチェーンの代表的な例であるのに対し、スマートコントラクトではイーサリアム(Ethereum)が標準技術として認められつつあるようです。日本ではイーサリアムは仮想通貨の名前として知られているようですね。

 

イーサリアムではゲームなど、すでに多くのプログラムが配信されているようです。将来はより多くの種類のサービスが利用できるようになってくるでしょう。今後の動向に注目です。

 

さらに深く知りたい場合は

 

以下はもう少し技術的な内容になります。 最新の研究動向は仮想通貨の将来を予測する上で重要かと思います。

 

カナリア諸島で開催された国際学会International Conference on New Technologies, Mobility & Security (NTMS)に参加してきました。特にビットコインなどの仮想通貨の基本である、ブロックチェーンに関するワークショップ(Blockchains and Smart Contracts workshop)についてレポートします。ブロックチェーンに関する調査のつもりで参加したのですが、発表の多くはスマートコントラクトに関するものでした。

 

レポートはnoteで発信しています。 内容はA4一枚程度です。いくつかの発表を各数行程度で要約しています。ボリュームよりも概要を素早く把握することに重点を置いていますので、その点をご了承頂ける方のみご購入ください。

 

有料ですが、実際に学会へ参加して聴講する労力とお金を考えればお得だと思います。

 

note.mu

カナリア諸島で開催された仮想通貨(ブロックチェーン)の国際学会

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学会でカナリア諸島という地の果てに来ている。ブロックチェーンに関する情報収集。

 

こんなところで電通大の二人組に逢うとは思わなんだ。院生さんと指導教官の先生とのこと。先生とDifferential privacyというセキュリティ技術の話で盛り上がる。(場所的に)すごい学会を選びましたね、等と話していると、気の毒に2人ともロスバゲしたと言う。写真のような状況で海パンも着替えもないというのは酷なことだ。貸してあげると言っても迷惑だろうし…。

 

写真は学会会場兼ホテル。遠くにうっすらアフリカ大陸のようなものが見えるのは気のせいだろうか。目の前が180度海だと夕日がひたすら死を連想させる。これが360度だと連想どころでは済まないが。

 

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フランス/パリ・音楽の日(Fête de la Musique, 2019/6/21)レポート

 

今日フランスは音楽の日(Fête de la Musique)だそうで、路上のいたるところで音楽を流したり演奏したりしている。おそらくパリ全体(ひょっとしてフランス全体?)がフェス会場と化してるような感じだと思う。泪川も大賑わいだ。ビールを片手に家族で散歩してみる。

 

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ロンドンのオペラハウスでトスカを楽しむ

家族をパリに残し、また2週間ほどサウサンプトン大学に来て仕事している。英語圏に来ると少々ホッとする。

 

静かな町なので研究にはうってつけだが、週末はやることがない。今回はロンドンに出て一泊し、オペラハウスでトスカを観た。悪代官が町娘を手込めにしようとする水戸黄門風の話だけど、イタリアの町娘は一味違うな。リッチな演出など、感心するポイントが映画とは違って新鮮である。ストーリーは簡単だけど娘と来るにはまだちょっと早いかな…。

 

写真は仕立てで名高いSavile Row。背広の語源がここから来てるとは知らなんだ。作るかどうか着心地を確かめてから決めたいけど、論理的に無理なんだよな…。

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最近はネットでも仕立てができるらしい…

パリでコンサートを無料で楽しむ方法

パリの(?)教会の中にはお祈りだけでなく、時折コンサートを開催しているものもある。ほぼ有料だが中には無料のものもあり、その場合気軽に入れる。教会はそこらじゅうにあるため、探してみると大抵毎週どこかで無料のコンサートが見つかる。そんなわけでクラシックなどまるで興味のなかった自分であるが、最近よく聞いている。

 

教会は石でできており、おそらくエコーが効きまくる構造に設計されているのだろう。民家ではありえないサラウンドに加え、ステンドグラスや彫刻等の視覚も相まって、厳かさがハンパ無い。ともするとよだれが出そうになるほどキマるので、洗脳装置としては効果抜群だったろうと感心する。クラシックを聴くなら古くて立派な教会に限ると思った。

 

また音楽学校や演劇学校の練習公演を含めると選択肢はさらに広がる。先日音楽学校の公演(ギターソロ)に行ってきたが、なじみのない曲目でなかなかに面白かった。学生の練習とはいえ、公演するくらいなので技はそれなりに完成しており、十分楽しめる。娘が気に入るかどうかはわからないが、何しろ無料なので手当たり次第に連れていってみようと思う。

実はノートルダムでも毎週無料のオルガンコンサートがあったらしいのだが、例の火事のせいで閉鎖されてしまった。残念なことだ。

 

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フランスのイスラム教徒との交流

フランスには北アフリカ等からの移民が多く、ムスリムに会う機会も多い。実際、今フランス語を教わっている先生はムスリムである(旦那さんは日本人)。ちょうど明日までラマダンらしく、日中は水も飲めないとのこと。飲んだらどうなる?と質問したら、飲んだ日が1日あれば1日、2日あれば2日、ラマダンが延長されると言う。じゃあ次のラマダンまで水を飲み続けたらどうなる?と聞いてみたら、それは本当にラマダンしたいのか?と聞き返された。どうやら彼らは義務として嫌々ラマダンしてるのではなく、好きでやっているらしい。なんで?と聞くと、胃の掃除になって健康にいいとか、痩せるとか、生活リズムに変化が出るとか、そんな理由が返ってきた。人にもよるんだろうけど、戒律もそんなに窮屈なものでは無いらしい。

 

写真は泪川クルーズ(とシャンゼリゼ)。乗り降りし放題で1日じっくり泪川を堪能できるため、泪川erにはオススメできる。皆笑顔で写真を撮ったりしており、泣いてる人はいなかった。

 

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言葉の通じないパリの現地保育園で子供はやっていけるのか?

娘の保育園がスタートした。自分がもし言葉の通じない仲良し集団の中に放り込まれ、「友達を作れ」などと言われたら…。想像しただけで吐き気がしてくる。娘もぼっちになって毎日泣いているのではないか…と若干心配していたが、どうもそんなことは全くないらしい。

 

2週間も経たないうちに友達ができたようで、お誕生日会にも招待されていた。むしろドヤ顔で「おとうさんは友達できた?」などと聞いてくる…。大物だ。

 

世の中には現地校などとんでもない、と日本人学校一択の親御さんもいるらしい。しかし子供にとっては語学習得のチャンスだし、検討してみる価値はあると思う。

 

写真は週末でかけたパリ近郊の村、BarbizonとMelun。フランスの田舎はとてもきれいで、美瑛や清里などに感じが似ている。

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